Life[意外でした]

授業の課題で、松下幸之助著「実践経営哲学」という書物を読む機会がありました。当初、こういった経営哲学的な書物は何となく嫌うことが多かったので、読んだことがなかったのですが、これが意外と面白い。何よりも30年前に書かれた書物に「社会的責任」の重要性を説いていることに関心を持ってしまった。例えば「企業の利益最大化は当然だが、単に利益を最大化するのでない。社会的利益を以下に最大化するのかが重要。」である点や「経営者は私的ではなく公的であれ」など、今の経営者にも必要とされる認識ではないかと思う。経営者のインセンティブとは、単にプライベートベネフィットを最大化させることや報酬を最大化することであり、あくまで「私的」。そのためエージェンシーコストを増大させることに起因して、モニタリング・コストが必要となる。彼は現代のファイナンス理論では考えられないような哲学者。松下幸之助に「脱帽です。」