不祥事を行う経済学

赤福、吉兆、ミーとホープ、etc…。なぜ、食は不祥事を起こすのか。

赤福や吉兆のような企業は”名声”や”評判”がある。
この名声や評判によって、価格を通常の価格に比べ、
高く設定できる。これは、過去の”名声”や”評判”を得るために
多くの費用や努力を払ってきた。(このような努力をサンク・コストと呼ぶ)

そのようなサンク・コストを加味したことで通常の利潤価格が成立する。

だが、あくまで名声や評判から得られる利潤価格にしか、すぎない。
一方で顧客はその名声を信用して、財を購入する。(通常の価格よりも高いことを知っている。)
だが、企業の側は、より超過利潤を得たいため、「努力を怠る」インセンティブを持っている。
「努力を怠る」ことを顧客が知らなければ、より超過利潤を得られる。

利潤最大化は企業の目標として、重要であるが、やはり情報開示を徹底させることも
企業努力として必要なことは明らかであり、そのためのコストは十分に小さいはずである。

日本企業だけでなく、様々な経済主体において情報開示努力が行われる年になって欲しいものですね。

ちなみに私の今年の目標は、「知識を利益に」という感じかな。大学院でがんばりやす!